終活で不動産整理を考えている方に向けて、相続後に万が一放置され空き家状態になった場合の「管理」や放置されることで起こる「デメリット」、「対策」
"終活で不動産整理を考えている方（被相続人側です）に向けて、相続後に万が一放置され空き家状態になった場合の「管理」や放置されることで起こる「デメリット」、「対策」を説明します。 【相続する不動産が放置されて空き家状態になってしまった場合とは】 空き家の管理には、相続人たち自らで行う方法や管理会社に依頼する方法などがあります。適切な管理を行うことで、空き家問題を未然に防ぐことができます。 【相続する不動産が放置されて空き家状態で放置されてしまった場合について】 空き家が放置されると、放火や倒壊、損害賠償などのリスクがあります。また、老朽化の進行も避けられない問題です。これらのデメリットを防ぐためには、適切な対策が必要です。 【相続する不動産を空き家状態にしないための?】 空き家を解体したり売却したりすることで問題を未然に防ぐことができます。また、特例などを利用することで、スムーズな対応が可能です。 【まとめ】 相続した不動産が空き家になるリスクを理解し、適切な管理や対策を行うことが重要です。空き家問題は放置することで深刻化する可能性があるため、早めの対応が必要です。"

平成29年4月1日新着！

法定更新と更新料支払特約の効力

更新料の特約が合意更新の場合を想定しているために、合意なくして更新される法定更新の場合にも更新料を支払う義務があるのかという点です。この点は判例も分かれています。たとえば、東京地判平成四・一・八（判時一四四〇号

平成29年4月2日PICKUP

更新料の支払特約が法定更新の場合

更新料の支払特約が法定更新の場合にも適用があるかについては、判例も事案の内容によって、今後の判例の集積をまって勘案されるべき具体的事情等が明らかになっていくと思われます。 賃貸人がなんら異議を述べないまま法定

平成29年4月3日更新

敷金・権利金など

●問題事例 ビル内の店舗を期間を定めずに借り受け、電気器具店を開きました。その際、敷金のほかに、権利金・保証金を支払いました。保証金については、契約後五年経過したときから一〇年の年賦で返還するとの約定がついて

平成29年4月4日最新情報

敷金・権利金・保証金・礼金等の意義

①敷金の意義 ②権利金の意義 ③権利金返還請求の可否 ④礼金の意義 ⑤保証金の意義 ⑥中途解約と保証金返還請求の可否。 敷金の意義。敷金とは、貸借契約上の賃借人の債務を担保する目的で、賃借人から

平成29年4月5日NEWS

権利金返還請求の可否

営業上の利益ないし場所的利益の対価としての権利金の場合最高裁判決（昭和四三・六・二七民集二二巻一四二七頁）は、質問と類似のケースにつき、賃貸借には期間の定めがなかったこと、権利金の返還につき特段の合意がなかった

平成29年4月6日新着！

賃貸借契約の期間が満了した場合

賃料の一部前払いとしての権利金の場合。 賃貸借契約の期間が満了した場合には、初めから予定した存続期間に対応して賃料の一部前払いがなされているのですから、権利金の返還請求は認められません。しかし、前払いに対応す

平成29年4月7日PICKUP

礼金の意義

礼金は、一般的に、権利金と呼ばれるものと同じです 。ただし、その金額が低額の場合には、借家に対する謝礼であり、法的には賃貸人への贈与と考えられます。礼金の返還の可否については、礼金が権利金と同義の場合は、権利

平成29年4月8日更新

中途解約と保証金返還請求の可否

賃貸借契約の中途解約の場合、保証金の一括返済を求めることができるかについては、最高裁の判例はまだありません（前記最高裁判例は、中途解約の場合の保証金の返還についての判例ではなく、保証金の新賃貸人への承継が問題と

平成29年4月9日最新情報

賃貸借契約と保証金授受

賃貸借契約と保証金授受との間の関係に着目して結論を導く判例もあります。賃料不払いによる解除あるいは、賃借人の申出による合意解約の場合でも明渡しによって保証金の返還義務が生じるとした例として、大阪地判昭和五二・三

平成29年4月10日NEWS

賃貸借契約を合意解約する場合

可分説。賃貸借契約と保証金契約とは全く別個の契約であり、賃貸借契約の終了は保証金契約に影響を及ぼさないが、新賃借人が保証金を支払った場合や賃貸人の一方的都合で解約した場合には、保証金を一括返済するとの慣行がある

平成29年4月11日新着！

敷金の当然控除特約

●問題事例 今回、アパートを出ることになって、敷金をいくら返してもらえるのか大家さんに聞いてみました。すると、「賃貸借契約時に、明渡しの際には当然に敷金の一部（私の場合二割でした）を控除して返還する旨の特約（

平成29年4月12日PICKUP

敷金返還請求権の法的性質

敷金とは。 敷金とは、不動産とりわけ建物の賃貸借に際して、賃借人の賃料債務等を担保する目的で、賃借人から賃貸人に交付される金銭であって、契約終了（または明渡し）の際に賃借人の債務不履行があればその賠償額が当然

平成29年4月13日更新

敷金の自動控除特約の効力

敷金の自動控除特約とは。 賃貸借建物の明渡しの際、当然に敷金の何割かを控除しその残余を返還する旨の特約が結ばれることがあります。いわゆる敷引特約（自動控除特約）と呼ばれるもので、地域によっては償却特約、没収特

平成29年4月14日最新情報

敷金を控除できる場合の要件

判例に見る敷金の敷引特約の有効性判例は敷金を控除できる場合の要件、賃貸借の終了事由、控除できる額等が個々の特約ごとに様々であるため、ケースバイケースでその内容の合理性、効力を検討して判断しています。一般的には敷

平成29年4月15日NEWS

敷引特約の期間按分論

敷引特約の期間按分論。 契約期間が満了前に、貸主および借主双方の資に帰さない事由によって賃貸借契約が終了する場合には、例外的に貸主は、敷引予定額のうち、約定期間中の残存期間に対応する分の返還を拒むことができな

平成29年4月16日新着！

敷金の返還時期

●問題事例。 契約期間が満了したので、アパートを出ることになりました。敷金として家賃の三ヵ月分を大家さんに支払っていますが敷金は、アパートを明け渡す時に返してもらえるのでしょうか。 ＜結論＞ 判例は、

平成29年4月17日PICKUP

明渡時説

賃貸借終了後賃借人が目的物を返還した時に敷金返還債務が発生し、敷金は目的物返還までに生じる賃料相当損害金や損害賠償等の債権も担保するとします。判例は、明渡時説に立ち、敷金は、「賃貸借の終了後家屋明渡の履行までに

平成29年4月18日更新

賃借家屋明渡義務と敷金返還債務との同時履行

敷金契約は賃貸借契約に付随するものではあるが賃貸借契約そのものではないから、明渡債務と敷金返還債務は一個の双務契約によって対価的債務の関係にあるとはいえないこと、債務のうちには著しい価値の差があることからも同時

平成29年4月19日最新情報

敷金返還請求権の差押

●問題事例● 私は大家ですが、第三者が敷金を差し押さえるという通知が裁判所から届きました。借家人との契約期間は満了していますが、家賃を滞納しています。差押の通知が賃貸人に到達した後の分の家賃を敷金から差し引く

平成29年4月20日NEWS

敷金が差し押さえられた場合

賃貸借契約が終了し、すでに目的物が返還された後に敷金が差し押さえられた場合。 すでに目的物が返還されているので、敷金返還請求権の成立時期が賃貸借契約終了時だとしても（終了時説）、あるいは明渡し時だとしても（明

平成29年4月21日新着！

明渡しが未了の間に敷金が差し押さえられたとき

賃貸借契約は終了したが明渡しが未了の間に敷金が差し押さえられたとき。 敷金返還請求権の成立時期をどう解するかにより、差押後明渡しまでの貸料相当損害金等を敷金から控除できるかどうか、結論が異なります。 明

平成29年4月22日PICKUP

敷金返還請求権

賃貸借契約が終了したが、明渡しが未了の間に敷金返還請求権が差し押さえられた場合、敷金返還請求権は、現実に明け渡されるまでは、「その発生および金額の不確定な権利であって、券面額のある債権にあたらず、転付命令の対象

平成29年4月23日更新

敷金返還・原状回復義務

●問題事例。 私は、二年前に家賃月六万円、敷金三ヵ月分で借家に入居しましたが、今回他へ引越すことになりました。敷金の返還を要求したところ、何の約定もないにもかかわらず、次の費用を敷金から控除するといわれました

平成29年4月24日最新情報

特約のない場合の原状回復

賃借人は、賃貸借契約終了の場合には、賃借物を原状に回復して賃貸人に返還する必要があります（原状回復義務＝民法六一六条・五九八条）。ここで「原状に回復する」とは、賃借人が設置したものを取り除くということです。賃借

平成29年4月25日NEWS

不注意による毀損の場合

問題事・は不注意による毀損であり、善管注意義務違反となります。問題は、賃貸人本人の不注意ではなく、妻や子どもの不注意によって発生した場合まで「債務者（ここでは賃借人）の責に帰すべき事由」といえるかです。この点、

平成29年4月26日新着！

タバコのやにで汚れた場合

タバコのやにで汚れたことが、「債務者の頁に帰すべき事由」による毀損といえるかどうかが問題となります。この点については判例や文献は見あたりませんが、次のように考えられます。最近、我が国でも分煙が進み、喫煙場所自体

平成29年4月27日PICKUP

結露によって発生したカビで汚れた場合

結露によって発生したカビで汚れた場合が、「債務者の責に帰すべき事由」による毀損といえるかどうかが問題となります。文献等は見あたりませんが、原則として結露によって発生したカビで汚れた場合は「債務者の責に帰すべき事

平成29年4月28日更新

畳・襖・風呂釜・給湯器の交換、壁紙の張り替え

●問題事例。 三年前に賃貸アパートに入居しましたが、今度他へ引越すことになりました。賃貸人に敷金の返還を要求したところ、契約轡には何の約定も書かれていませんが、次の費用を敷金から控除すると言われましたが、控除

平成29年4月29日最新情報

修繕特約一原状回復特約がない場合の基本的考え方

賃借人の原状回復義務と損害賠償義務。 賃借人は、賃貸借契約終了の際には、賃借物を原状に回復して賃貸人に返還する必要があります（民法六一六条・五九八条）。ここで「原状に回復する」とは、賃借人が設置したものを取り

平成29年4月30日NEWS

黙示の合意、慣習

明文の特約がない場合でも、「黙示の合意」または「慣習」によって、損耗部分の修繕費が敷金から控除されるという考え方があり得ます。この見解によれば、一定の原状回復費用については賃借人が負担するという暗黙の了解（黙示