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都心ではピンポイントの地価上昇傾向も

2020年2月7日「金曜日」更新の日記

2020-02-07の日記のIMAGE
こうして、いま、東京都心への一極集中に拍車がかかっています。このため、二〇〇二年に路線価の一七年連続一位になった東京・中央区の銀座中央通りは、路線価が二年連続で引き上げられています。ほかに路線価が引き上げられたのは、再開発が進む東京駅周辺、ブランドショップが集まり若者の街といわれる原宿、駅前再開発が行なわれている立川駅周辺、新幹線新駅が建設されている品川駅周辺などです。とくに、新しい東京の人気スポットになった丸ビルの前、東京駅から皇居に伸びる御幸通りは全国で最も路線価の上昇率が高い地点になりました。東京都区部の住宅地でも三年連続して下落幅が縮小し、とくに都心部の地価はほぼ横ばいに近づいています。港区は、ほぼすべての調査地点で上昇あるいは横ばいになり、区全体としては二年連続して上昇しています。渋谷区も、すべての地点で横ばいになり、区全体としても一四年ぶりに横ばいに転じています。ただ、東京都心のすべての地域が値上がり傾向にあるわけではありません。正確にいえば、大規模再開発地域や従来からの超一等商業地といった条件を満たしている地域です。ですから、「値上がりしている地域」というよりも、「このビルは値上がりしている」と具体的な不動産物件をあげたほうがいいくらいです。値上がりしているビルがあったとしても、現実には、そのビルの裏通りに建つビル、極端にいえば隣のビルは値下がりしているということもあるのです「資産価値がある不動産に投資をする」とうのは、価値が目減りしない、できれば価値が上がる不動産を見つけることが前提になります。資産を組み替えること、イコール都心の不動産を購入するという短絡的な計画では失敗します。ここは資産活用の専門家の意見を活用することが必要と思います。船井財産コンサルタンツでは全国の地域法人を通じて地価の実態調査を徹底的に行ないました。これは実際の不動産取引に基づいて、前出の四つの分類に該当する物件があったかどうかを調べたものです。その調査によると、同じ市内でも立地条件によって地価に大きな違いがありました。つまり、着実に四極化現象が全国の市で進行しているのです。それだけに、「この地域は値上がりしている」という情報があっても、具体的な物件選びには綿密な調査が求められます。

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