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両極化する東京圏の地価

2020年2月5日「水曜日」更新の日記

2020-02-05の日記のIMAGE
"二〇〇二年分の東京圏標準住宅地平均路線価は一平方メートル当たり一七万五〇〇〇円で、前年比五・二パーセント回り、一〇年連続で前年を下回りましたが、下落率は前年より0・五パーセント縮小しました。下落率の縮小は二年連続で、その意味では前項の2に近づいた状況といえます。しかし、あくまで平均の数字です。東京圏の不動産市況は強気市場と弱気市場が混在し、平均す ると2に近づいたということです。全国的な土地下落傾向が続く中、例外的に土地価格が上昇に転じて、前項のQにあたる地域が東京都心地区です。四八税務署別の最高路線価のうち、上昇地点は100一年の五地点から六地点に増えています。同じ東京都内でも、区部は平均路線価六O万四000円で下落率は三・五パーセントと前年よりO・五パーセント縮小していますが、多摩地区は二一万四000円で下落率は前年よりO・二パーセント拡大した五・七パーセントになっています。東京周辺に目を転じると、千葉、神奈川、埼玉といずれも一〇年連続で値下がりしています。首都圏の中心都市である横浜市や千葉市、東京に近い埼玉・川口市、千葉・市川市、柏市では下落率が縮小傾向にあります。しかし、東京から離れた神奈川・小田原市、千葉・木更津市、埼玉・熊谷市などは下落幅が大きく、前項の4の市況になっています。このように、首都圏では頭周辺県より東京に、東京では郊外より区部に、さらに区部でも都心地域に下げ止まり傾向が見られます。各地域を比較したとき、地価動向の二極化は、さらに顕著になると思われます。"

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