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従前の土地の権利比により従後のビルの味を配分する

2020年1月31日「金曜日」更新の日記

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共同ビルにおける建設後の床の配分には、従前の権利が一つの基準となる。そして、従前の権利をどう評価すればよいか。共同ビルというのは、複数の権利者が集まって、共同で一つのビルを建設したものであるから、建設後のビルの床を、どのように分けて所有するかという問題が生じる。区分所有方式の場合は、何階のどこからどこまでを、誰のものにするかという形で出てくるし、共有方式の場合は、誰が全体の何分のいくつをもつか、すなわち持分をどのようにして決めるかという問題になる。その場合、建設前(従前)の土地が一つの配分基準になる。単純に建設前の土地の面積比によって、建設後のビルの床を配分する場合もあれば、価額比による場合もある。価額比といっても、見方によっていろいろな評価がある。面積比による場合、A、Bの土地所有者があって、その土地の単価は、位置、地形などからみてほぼ同じ価格である。各自の面積が違うだけである。こういう場合は、土地の面積比によるのがもっとも単純で明解な方法である。Aの土地面積が3分の1であるから、建設後のビルも床面積の3分の1を取得するという方法である。しかし各人の所有地の位置、形状はさまざまであり、面積比によることがはたして合理的であろうかという疑問が起こる。

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