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修繕費の支出を理由に家賃値上げを拒否された!①

2019年12月13日「金曜日」更新の日記

2019-12-13の日記のIMAGE
築三○年の家を貸している者です。しばらく家賃を据え置いてきたので、今回は若干の値上げをすると借家人に通知しました。すると、借家人は「私は毎月、借家のあちこちを修繕してきて、ここ二、三年の修繕費だけでも八○万円以上になっている。値上げなんかとんでもない。この修繕費を返してもらおうと思っていたくらいだ」というのです。たしかに家はかなり老朽化していますが、八○万円分もの修繕を家主の私に黙ってしておいてこの言い草はないと思いますし、そもそも建物が古いことは先刻承知のはずです。どう対応したらいいでしょうか。■ある程度の賃料の値上げをあらかじめしておく老朽家屋の修繕費というのはよく争いのタネになります。家主としては、賃料は安いし、修繕はきりがなくて金がかかる、修繕したところで大して建物の価値が上がるわけではありませんから、修繕には極めて消極的な態度です。一方、借家人のほうは実際に住んでいるのであそこもここもと欠陥が目立つ、いちいち家主を呼びつけていては将があかない、そこでつい手直しをすると金もかかるし手間もかかる、すると家賃を払うのさえ業腹でバカバカしくなってくる、ましてや賃料値上げなんてとんでもない、という気になるのです。

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