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遺言者の強い思いを確実に実現するには

2019年10月25日「金曜日」更新の日記

2019-10-25の日記のIMAGE
財産の承継などの法律事項を単に替き連ねるだけではなく、付言として自分の気持ちを残しましょう。意思疎通はとても大切なことから、「俺の気持ちはわかってくれる」は甘えだと思います。付言は、承継しない人、第三者に理解をもとめるだけでなく、財産を承継させる人のためにも意義あることと考えています。(3)遺言書を作成するときは、冷静なときに、健康なときに自分の気持ちを遺言に述べるということは、とても感情的なものと考えがちですが、決してそうではありません。あくまでも、遺言の内容をより確実に実現するための手段の1つです。不公平感のある配分に対して、その根拠、他の相続人の知らないそこに至るまでの経緯などを書くことによって、納得のいくこともあり得ます。したがって、遺言者の精神状態に疑義が生じるような恐れがある健康状態のときやトラブルの最中で冷静さを欠く時期など、後々その内容に疑問をもたれるようなときに書くのではなく、周りが「あの頃は落ち着いた時期だったね、ゆっくり・じっくり考えて書いてくれたんだね」と思えるようなときに書きましょう。そして、その内容は第三者が見ても納得できる冷静さと合理性を持つことが肝要です。

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