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海のないフィレンツェ

2019年9月12日「木曜日」更新の日記

2019-09-12の日記のIMAGE
・フィレンツェには素晴らしい芸術、歴史がある
しかし、ないものもある
それは、海だ
一番近い海岸でも列車やバスで一時間以上はかかる
川があり、カヌーレース観戦やフィレンツェ中心部は、意味なくぶらぶら散歩するのもいい
馬のヒズメが聞こえてきそうな石畳
その昔ダンテやミケランジェロも歩いたのだろうかと想像するのも楽しい
ブルネレスキ建築の建ち並ぶ路地で、切り売りピザの軽いランチもいい
本場のできたてピザが二00円ほどで食べられる
もちろんイタリアン・ジェラート三味をするのもいい
・ロングステイ先を選定するのに重要なポイントの一つは食
その点イタリア料理は日本人好みのものが多い
食通で知られるイタリアのなかでも、トスカーナ地方の料理は別格
「固くなったパンもおいしく料理する」とまで言われている食通中の食通の地だ
スパゲティも想像する以上に様々な調理法がある
ピザの種類も数限りない
もちろんリゾット(米)もよく食べる
食欲の秋にはフィレンツェ近郊の街で、サグラとよばれる収穫祭が行われ、とれたてのポルチーニ茸、栗、オリーブを使った旬の味を堪能することができる
芸術と歴史を全身で感じ、郊外の自然に触れ、ショッピングやグルメも楽しめる
どこからともなく聞こえてくる教会の鐘の音で目覚め、何百年も微笑み続けている天井フレスコ画の天使に「おはよう」と挨拶する
そうやってフィレンツェでの一日は始まる

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