へやいろシーン

トップ > 元年9月> 10日

京都に似たフィレンツェ

2019年9月10日「火曜日」更新の日記

2019-09-10の日記のIMAGE
芸術の都では創作意欲もかきたてられる
ある時、市庁舎(ヴェッキオ宮殿)前の階段で入口に立っているダヴィデ像をスケッチしている七〇代くらいの気さくな感じの日本人男性に出会ったことがある
彼は定年退職を機に世界スケッチ旅行をはじめ、何度目かのヨーロッパでフィレンツェを訪れて以来、「はまってしまった」のだとか
毎年のようにこの街にやってきて、美術館へ通ったり、絵を画いて過ごすそうだ
「写真を撮る代わりにスケッチしている」「フィレンツェはすべてが絵になるんだよ」と語ってくれたのがとても印象的だった
料理、美術、ジュエリー・デザイン、骨董、修復、建築などフィレンツェが世界に誇る技術を学びにくる人も多い
リタイア後に来る人も多く、五〇歳以上の方のためのコースというのを設けている学校もある
古都フィレンツェは京都と姉妹都市である
歴史の長さだけでなく、風土も似ている
盆地という土地柄、夏は暑く、冬は寒い
といっても夏は日本より乾燥していて気温の割には日陰や屋内ではしのぎやすく、夜は肌寒く感じることもある
ただ、冬は寒い
雨が比較的多く、石畳を歩いていると足元から深々と冷える
しかし春の訪れが早く、各地で春のカーニバルが行われ始める二月後半くらいから晴天の日が増えて気温も上がり、心地よい日が続く
夏時間の始まる三月末からは日照時間も長くなる

このページの先頭へ