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フランスーニース|地中海を眺めながら、ヨーロッパ流バカンスを

2019年9月5日「木曜日」更新の日記

2019-09-05の日記のIMAGE
今とこにいるの」「浜辺
よかったら来る?」「わかった
すぐに行く」ニースに住むと、こんな携帯電話での会話が日常茶飯事になる
南仏・コートダジュールはヨーロッパ中の人が憧れるバカンスの地、ニースは観光の拠点となる中心都市である
あるフランス人が「日本には海があるのに、なぜみんな浜辺に行くんだ」と聞いてきた
なぜなら...地中海は特別に美しいから、この独特の雰囲気は日本にはないから、だ
ニースに向かう飛行機が地中海の上を飛び始めると、明らかに機内に差し込む光が変わるので、眠っていてもすぐに目覚める
まばゆさのなか、一堂からは「ほおおおっ」というため息がもれ、奇妙に静まりかえってしまう
紺青に輝く地中海と照り返す太陽
このようにしてまた、地中海と恋に落ちた人間が一機分生まれるわけである
同じことはニースからモナコに向かう海岸線沿いを走るバスの中でも起こる
「浜辺で海をぼーっと見ているだけで幸せ
もっとここにいたい」という在住日本人のなんと多いことか
太陽が降り注ぐ海辺のレストランで、定番のおつまみであるオリーブをつまみながら、真っ昼間からワイングラスを傾ける
「ここのオリーブはまあまあだな」と言えるようになったら、あなたもアジュリアン(コートダジュールの人)だ
ワインはブルゴーニュの何年物?とんでもない
氷を入れたロゼである
東京の某有名フレンチ料理店のシェフは滞在中、ビーチレストランでいみじくもつぶやいた
「ロゼがこんなに美味しいとは思わなかった
ロゼってこうやって飲むんもんなんだなあ......」
今も昔もコートダジュールはアーティストを魅了してやまない

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