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環境の将来を見極める

2018年10月24日「水曜日」更新の日記

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環境のいいところに住みたい――誰しも思うことは同じらしく、住宅の広告の多くが「最高の環境!」とうたっています。極端になると、「マンションなんてどれでも同じだ。大事なのは環境だ」と、ひたすら環境のいい物件に血眼になる人もいるようです。その気持ちは十分わかるのですが、あまりそればかりに目がいってしまうと、思いがけないことが起こります。というのは、確かに家やマンションを購入するとき、「環境」はかなり重要な選択条件ですが、意外と見逃しやすいのが、その「環境の将来」だからです。「環境、環境」と考えすぎて、つい現在の状態ばかりにとらわれ、先行きを見逃しやすいのです。何十年も同じところに住む――これを忘れてはいけません。<ケース3>河川近くの分譲住宅に手ごろなものがあり、飯島博司さん(三十九歳)は購入を検討していました。現在の環境も抜群で、奥さんも子どもも大賛成。飯島さんの気持ちは固まりましたが、ものはついでとばかり、過去の氾濫状況を調べてみたのです。すると大変な事実が判明しました。なんと数年後に築堤の拡幅をする計画予定があると書かれてあるではありませんか。その場合、分譲住宅のある地域は立ち退きを迫られることもあるとのこと。そうなれば、引越しをして、すぐにまた家探しをするはめになってしまいます。気に入ってはいたものの、泣く泣く購入を諦めたのは言うまでもありません。飯島さんは、事前調査の大切さを改めて思い知らされました。将来の環境が変わるというのは、いわば必然です。それがどのように変わるか、事前に調査することは必要です。日当たりの良いマンションを購入したら、一年後、ヒロハタの前に高層マンションが建ってく日当たりが悪くなった……などというのは良く耳にする話。

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