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ジョークの人

2018年10月10日「水曜日」更新の日記

2018-10-10の日記のIMAGE
先生は旅行しても、団員を相手に、よく食べ、よく笑う。笑いの中心は先生であり、先生はいつも気の利いた冗談を言われる。上海には今でも路上に夜店が出て、品物は半額以下。結構いい買物気分が味わえる。「先生、夜店はいいですね。品物もしっかりしているし、安いですワ。3割値引き交渉して、うまく買いましたよ」「よかったですね。あなたも嬉しい、売る人も嬉しいで、結構なことですよ」「安いから売れてましたけど、彼等は税金を払ってない人達でしようね」「税金は払ってないから、税金分は、まるまる安くなるわけです。何しろ、免税店ですからね」団員と食事の際は、よく中国株の話をされる。成長国中国では、株式は宝の山である。「先生は株の名人ですよね。昔は日本で“株の神様”と言われて。今も儲かってますか」「株が上った時は、儲かってます。でも、下った時は、株名人じゃありませんよ」……「私は先生の言われる堅実な企業株も買ってますけど、別に、「香港証券取引所株」を買いました。60ドルで買い、今日は75ドルでした。もう売った方が、よろしいでしょうか?」「あの株は、上りましたね。世界中の投資家が香港に眼を向けているのと、香港だけが投資家を集めるための相続税廃止による影響です。もう、充分儲けてますから、売りなさい。」「でも、もっともっと上ったら、損しますよね?」「その時は、もっと我慢すれば儲かったのになあ、と思えばいいのです。株は投機です。見切り千両と言いましてね。いつ下るか解らない。逃した魚は、大きいと言うでしょ」「先生、人生とは何ですかね?」「生きることです。楽しんで生きることです。もっとも、楽しみが過ぎて死んだんじや、駄目ですけどね。小正月の花火のように、命を落とす人もいてね」「先生、私は懸命に働いて、お金を貯めました。お金持になるには、働くのが一番ですよね?」「いいえ。自分で働いても、たかが知れてます。金持になるには、お金に働かせることです。お金の方がよっぽど働き者ですよ」

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