へやいろシーン

トップ > 平成30年8月> 31日

不動産ビジネスにおける金融面の変化

2018年8月31日「金曜日」更新の日記

2018-08-31の日記のIMAGE
第4の変化は、不動産ビジネスに対する金融面の変化です。銀行を含めた金融機関からの資金調達だけに頼るのではなく、その時々の経営環境に応じた最適な資金調達をするために、新たな資金調達ルートが求められているということです。1990年代前半のバブル崩壊以降、銀行は不良債権処理に苦しんできました。一方で、銀行にはBIS規制*(国際決済銀行:BankforInternationalSet-tlementによる規制)があり、自己資本比率を8%以上に維持することが求められています。ここでいう自己資本比率とは、銀行の自己資本(資本金、資本準備金、剰余金、株式や不動産の評価益)をリスク資産(資産の種類に応じたリスク割合勘案後の資産残高、企業向けの貸出を含む)で割ったものです。極めて単純化していうならば、銀行が不良債権処理を進めて損失を計上すると自己資本が減りますので、自己資本比率を維持するためには、リスク資産を減らすか、少なくともあまり増やさないという行動に出ざるを得なくなったのです。

このページの先頭へ