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成長企業の3パターン

2018年8月21日「火曜日」更新の日記

2018-08-21の日記のIMAGE
一方で、このような環境変化の中にあっても順調に不動産ビジネスを展開し、利益を伸ばしている企業が数多くあります。それらの企業には、いくつかの共通した特色がありま。大きく類型化すると次の三つのパターンに分けられます。第1の類型が、分譲マンションを主業とする企業です。これらの企業は、地価や建設コストの低下をうまく生かし、様々な工夫を凝らして顧客のニーズに合った商品を提供してきました。その成長を支えているのは、「的確なマーケティングカ」です。第2の類型が、不動産仲介、販売受託、賃貸住宅の仲介といった不動産の仲介を事業の中心とする企業です。不動産という資産を保有することで利益を上げるのではなく、強力なネットワークによる情報力を武器にしている点が特色です。そして第3の類型となるのが、不動産投資ビジネスを機軸に据える企業です。不動産投資ビジネスの分野には、大手企業も積極的に取り組んで、実績を上げています。不動産投資ビジネスは株式や債券に投資するのと同様に、不動産を一つの投資対象ととらえて、不動産投資によって得られる利益、キャッシュフロー(資金収支)を最大限にすることをめざすビジネスです。不動産投資ビジネスで利益を上げるためには、まず投資した不動産が生み出す毎年の利益、キャッシュフローを増やす必要があります。賃貸オフィスビルへの投資であれば、賃料収入を増やすために何をすればよいか、管理費用を削減するにはどうしたらよいかを、具体的に検討する必要があります。単純に、不確実な不動産の値上がり益を期待することは許されません。また、あくまで投資ですから、最終的には不動産を売却して、投資した元本(投資資金)を回収することも考えておかねばなりません。そうなると、最後に高く売却するために何をすればよいかも検討しておく必要が生じます。

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