なければ困るゴミ箱
2018年5月18日「金曜日」更新の日記
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- ゴミの問題が最近クローズアップされていますが、私たちゴミを出す側はなるべく出さない、という姿勢をとりましょう。資源のムダづかいをさけるため、ゴミは分別し、生ゴミは土にもどし、燃えるゴミは焼却し、新聞・雑誌やびん類、缶類はリサイクルにまわす、などの協力を積極的にしたいものです。
とはいっても、やはりゴミは出ます。生ゴミならにおいはあるし、水けもさけられません。どんなに清潔に保っても、目ざわりなキッチンの「はみだしもの」です。
ゴミを分別するために、キッチンのゴミ箱は2~3個必要であり、そのスペースは最初から頭に入れておかなくてはなりません。
ゴミは、燃える、燃えない、びん、缶の4種に分別すべきでしょうが、地方自治体のゴミ収集の態勢にも関連するので、それぞれの家庭で工夫するしかありません。
システムキッチンの多くは、流し台の下の扉をあけると、中の生ゴミバケツのふたが開く仕組みになっています。これがよくありません。なべなどを取りだすときにも、ゴミのふたがあき、においが充満します。そこでおすすめは、小ぶりのカラフルなふたつきバケツを調理台の上におくこと。
野菜くずや魚の頭などを水を切って入れます。
堂々と外に出しても、生ゴミがはいっているとは思えない、という使い方ができます。
環境にやさしいのは、生ゴミを入れておくだけで堆肥になる家庭用生ゴミ処理容器です。庭の土中に5センチほど埋め、上部のふたをあけ、キッチンの生ゴミや落ち葉などを入れると、底から水分がぬけ、バクテリアの働きによって自然に腐敗し、2~3ヵ月でゴミが堆肥になります。調理台の上の小さなゴミバケツから、毎日これに移していけばいいわけです。使っている人のお話によると、においもそれほど苦にならないそうです。
95年夏に大阪府河内長野市に完成したマンションでは、全戸に生ゴミ処理器がベランダにすえつけられており、微生物でゴミを分解しているという情報もあります。この分野では、今後、新しい商品が開発されることが期待されます。
ゴミついでにいえば、ジンクの排水口の生ゴミ受け部分にディスポーザーがついているものがあります。これを使用するときは多量の水を使い、カスや脂が下水管にこびりついて、下水処理にわるい影響をあたえます。
国産のディスポーザーは製造が中止されましたが、外国製はいまだに市販されています。河川を汚染することになるので、使うのはさけたいものです。
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