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若い世代なら対面式

2018年5月14日「月曜日」更新の日記

2018-05-14の日記のIMAGE
 最近の台所のパターンは、ダイニングキッチン型、対面式キッチン、アイランド型の3つに分けられます。  もつともポピュラーなのが、ダイニングキッチン型。壁に調理設備が1列に並ぶ、I字型といわれるタイプです。これは広いスペースがとれない場合が多く、調理台が狭くて使いづらく、食器などの収納もとれません。しかし、高齢者には、つごうがよいでしょう。座つたままで、やかんのお湯が沸とうしているのが見えるし、お皿を運ぶ場合も、狭いほうが楽です。  2つめのタイプの対面式キッチンは、20年くらい前、主婦のアイディアから生まれたもので、子どもを見ながら、対話をしながら料理ができるので、子育て中の家庭で歓迎されています。  3つめのタイプのアイランド型は、ガス台とシ ンクを台所の中央に、島のように配置するため、こうよばれています。アイランド部分をかこんで、みんなで料理ができるタイプです。しかし、換気を上手にしないと煙が充満したり、油はねのために汚れやすい、などの問題があって、一般的にはあまりおすすめできません。別荘などで、たまにワイワイやるのには向いています。  このように、各家庭のライフスタイルや年齢などによって、キッチンの条件はちがってきます。  若い世代の家庭や、お客さまが多いお宅におすすめするのは、対面式です。団地ふうのI宇型とちがって、キッチンのゴタゴタがあるていどかくせますし、それでいて家族との対話ができ、テレビを見ている子どもに「宿題やった?」などと話しかけることもできます。  主婦自身も、作業しながらテレビを見ることができるし、家族に背中を見せて作業しなくてもいいので、孤独感もいやされます。  また、家族がキッチンに気安く出入りできるため、作業を手伝う機会も多くなります。  横須賀市の石田さんは、ご家族での海外生活も長く、奥さまが消費生活アドバイザーをなさっており来客も多く、当時、高校生のお嬢さんと中学生の息子さんがいらしたので、家をリフォームするさい、対面式キッチンにしました。 4畳弱の台所ですが、狭くともコンパクトで、使いやすくなりました。  対面式キッチンは、対面するカウンターに流し台(シンク)とコンロを並べてもってきますが、石田さんの場合は、そのスペースがないので、やむなく背面にコンロをもってきました。欧米風のオーブン料理が多い石田さんだからこそできることで、水をよく使う一般の家庭では、コンロとシンクは同じ側にするべきでしょう。

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