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使いやすいキッチンの条件

2018年5月9日「水曜日」更新の日記

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 主婦の1日は、まず朝おきてキッチンにいき、お湯をわかすことからはじまります。  以前に、多くの主婦を対象に面接調査をしたことがあります。その結果、1日のうちにキッチン内にいる時間が6時間20分という信じられない数字が出ました。これは、主婦が家のなかで行動している時間の約半分にあたります。  でも、主婦の仕事はキッチンにばかりあるわけではありません。洗濯機をまわしながら、コンロの上ではシチューを煮こみ、そのあいまに掃除をしたり、新聞の集金に応じたりします。これらは同時に進行しています。  主婦にとっては、キッチンと洗濯室、玄関、家事室がはなれることはつらいことです。したがって、キッチンのプランづくりは、キッチンがほかの部屋とどのようなつながりをもっているか、を考えることからはじめます。  同じように、キッチンの設備も、その設備どうしがどのような関連をもって使用されるのかを考えて、プランしなければなりません。  ジンク、コンロ、調理台、冷蔵庫、配膳台、食器棚、食品庫、炊飯器、オーブン、電子レンジなど、たくさんの設備機器がキッチンにはあります。 いくら高価な食器洗い機やガスオーブンなどを組みこんでも、食生活の習慣や家族数などを考えておかないと、ほとんど使われず、キッチンの飾りものになってしまいます。  設備についてのそれぞれの機能を理解し、そのうえ経済的な側面も考えて、キッチンのプランづくりをします。  まず、キッチンの種類を考えてみましょう。セクショナルキッチン、簡易型キッチン、システムキッチン、造作キッチンの4種類があります。 ・セクショナルキッチン  一般的に普及しているキッチンのことです。流し台、調理台、ガス台など個別につくられたものを並べて組みあわせます。ワークトップはステンレス。それぞれの機器のあいだに、継ぎめができるのが欠点です。昔はすべてのキッチンがこれでした。 ・簡易型キッチン  メーカーによっては、コンポーネントキッチン(コンポ)とよぷこともあります。流し台、調理台、ガス台があらかじめ組みこまれている一体型で、I字型とL字型があります。パターンは100種類ほどあり、スペースにあわせて選ぶことができます。ワークトップに継ぎめはなく、ステンレス、人工大理石、ポストフォーム(合板の上に メラミン樹脂板を接着したもの)があります。 ・システムキッチン  流し台、調理台、ガス台、収納部、食器洗い機などのパーツ(部品)を自由に組みあわせ、スペースにあわせてレイアウトし、最後に一体型のワークトップをのせるものです。ワークトップはステンレス、人工大理石、ポストフォームのほか、御影石、木、タイルなどを選べます。棚を引き出しにかえたり、設備機器の交換もできます。 ・造作キッチン  造りつけの、その家だけのオリジナルキッチンです。高さ、幅、奥行きなど、きまったパーツのなかから選んで構成するシステムキッチンとちがって、寸法が自由に設定できます。

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