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部屋を狭くしない間仕切り

2018年5月2日「水曜日」更新の日記

2018-05-02の日記のIMAGE
 家を大きい空間としてとらえ、必要なときだけ間仕切りし、ふだんはなるべく広く住みたい、という人がふえています。  間仕切り具のことをパーティションといい、固定したもの、移動可能なものがあります。  パーティションとしては、ユニット家具(裏面仕上げのしてあるものを選ぶ)、ロールスクリーン(巻きあげ式カーテン)、スライドウォール(可動間仕切り壁で、宴会場などでよく使われている)、バーチカルブラインド(たて型ブラインド)などがあります。  可動間仕切りのよさは、広げる、縮めるが少ない負担ででき、生活の変化(家族構成の変化や子どもの成長など)に柔軟に対応できる点です。  東京にお住まいの桑本さんは、築20年の建売住宅をリフォームされました。24坪(79.2平方メートル)のお宅で、残したい部屋がある関係から建て替えはやめて、大がかりなリフォームをしたのです。リフォーム前は、壁で仕切られた玄関ホールがあり、リビングルームが狭く感じられました。  「広く暮らしたいから、思いきつて玄関ホールをなくしたのです」とおっしゃる奥さまのきく子さんは、さまざまな工夫をされています。玄関とリビングの境には、大きな植木鉢をおいてあります。グリーンの間仕切りは、目線を区切る効果があり、ルームアクセサリーとしても気がきいています。  リビングルームとダイニングルームのあいだには、モノレール式の吊り戸があります。  「2部屋を一体的に使いたいから、ふだんはあけておいて、ワンルームとして使うんです。お客さまがいらしたときは、扉をしめます。年に数回しか使わなくても、なくては困りますからね」  吊り戸ですから、床にはレールがありません。 つまり、敷居もないということです。戸の表面には、壁と同じクロスを張ったので、戸をしめると、壁の一部になってしまうなど、きめこまかな配慮がなされています。  間仕切るというと、すぐ壁をつくることを考えますが、これは部屋を狭くしてしまいます。間仕切りを「区切る」という発想にかえてみてはいかがでしょう。仕切り壁が透明でもいいし、天井や壁にちょっとした区切りをつけてもよいのです。  間仕切りとは関係ありませんが、いたるところにプリーツ網戸がはいっています。桑本さんの奥さまから教えていただいたもののひとつです。  網戸は、窓をあけたときに蚊や虫が家の中にはいってくるのを防ぐためのもので、冬には使いません。それなのに、1年中、網戸がつきっぱなしです。  使用していない季節の網戸は、シャッターのように上にあげておくと、網戸の汚れを防ぐことができるし、うっとうしさもありません。

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