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住宅ローンの「繰り上げ返済」は積極的に行なう

2018年4月16日「月曜日」更新の日記

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 住宅ローンについては、マイホームを購入する際にはみなさん非常に興味を持っているのですが、いざマイホームを購入しそこで生活を始めると、もうそれまでで「住宅ローンはあといくらほど残っているの?」と聞かれても「まだまだたくさんあります」としか答えられない方が多いようです。  住宅ローンを組んだあと、毎月の返済をただ繰り返し行なっていくだけではダメです。「自分の返済額は残りいくらあるのか」をしっかりと把握し、少しでも有利な方法で残りの返済額を減らすことを考えなければなりません。  そこで、考えていただきたいのが「住宅ローンの繰り上げ返済」です。  「繰り上げ返済」とは、住宅ローンを返済している途中で臨時収入があったり、定期預貯金の満期を迎えたりして、ある程度のまとまったお金がある場合に、月々の返済とは別に住宅ローンの残金としてそのお金を払い込んでその後のローン返済の負担を軽減する方法のことをいいます。  「繰り上げ返済」には2つの方法があります。  まず「元金一括返済」という方法です。借入金の残高をすべて支払ってしまうというもので、これでローンの返済はすべて終わることになります。  2つ目が「元金一部返済」という方法です。これは100万円、200万円といったある程度まとまったお金を元金の支払いにあてることをいい、さらに細かく「返済期間短縮タイプ」と「返済額軽減タイプ」に分けることができます。  つまり、元金部分の一定額を返済すると利息分も同時に支払わずにすむようになるため、その結果として全体の返済期間、あるいは毎月の返済額を減らすことができるわけです。  ちなみに住宅金融公庫(以下公庫)の場合、「返済額軽減タイプ」は失業や病気などにより返済していくのが困難となった場合にのみ認められるため一般的とはいえません。  ですから「繰り上げ返済」とは、ローン返済中に元金について一定額を支払い、その額に相当する期間分について、総返済額が短縮される「返済期間短縮タイプ」が一般的となっています。  この場合、一定の条件が定められていますから注意してください。  たとえば1000万円を金利5%で借りた場合、2年目にまとまったお金が入ったということで約100万円を繰り上げ返済したとしましょう。この場合、6年分の返済に対する元金が減ってその利息分の280万7154円が節約することができます。  「繰り上げ返済」を行なうなら、このようになるべく早い時期にするのがコツとなります。  というのも、返済当初のほうが利息分が多くなっているため、そこで繰り上げ返済を行なえば本来なら支払うべき利息を支払わなくてすむわけですから、その分節約効果が大きくなるからです。その他にも頭に入れておいてください。  さて、繰り上げ返済がとくに効力を発揮するのが、住宅を買い換えるときです。  マイボームの第一次取得者がマンションを購入して、その後一戸建てに買い換えるといったケースは多くありますね。  この場合、以前借り入れていたローンは全額返済しなければなりませんから、できるだけまめに繰り上げ返済をして利息分を減少させておかないと、一戸建てを購入する資金にも余裕はできません。  とくに低金利時代は、定期預金でお金を運用するよりも積極的に繰り上げ返済を行なったほうが賢明といえるのではないでしょうか。

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