すこやかな成長に必要な4つの間とは?
2018年3月31日「土曜日」更新の日記
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- 子どもたちにとっては4つの間が必要だという言い方もされている。
4つの問とは、1仲間、2空間、3間(ゆとり、間柄)、4時間、である。
1の仲間は、集団なくして発達なしと同じで、遊び仲間が必要だということ。子どもの集団は1つの社会であり、子どもはその社会の中で育っていく。
2の空間は、文字どおり遊びまわれる広い空間。
3の問は、精神的なゆとりや、友だち同士の親密な問柄のこと。
4は時間。何にも拘束されない自由な時間が子どもには必要だ。
これら4つが保証されないと、子どもたちの心を養うような「遊び」は成立しない。
子どもには4つの問が必要とはいっても、狭い家の多い日本の現状ではそれが満たされない。
狭い家の中では子どものからだがすこやかに発達しないばかりでなく、いろいろな弊害が出てくる。
親が子に対して過干渉・過保護になってしまうこともそのひとつ。
4畳半と6畳ぐらいの狭い家の中で常に子どもを見ていると、親はつい「姿勢を正しく」とか「早く勉強しろ」「だらし
ない服装をするな」などと注意してしまう。
これが子どもの自発性・自立性をはばんでしまうことになる。
母親の過干渉・過保護が原因で、子どもたちが心身の病気になってしまうという意味で『母原病』というタイトルをつけた本もあったが、母親がそうなってしまう本当の原因は家にあるわけで。
私なら「家原病」と命名したいところである。
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