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新しい住宅の維持費はどうなるか

2018年3月13日「火曜日」更新の日記

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 新しい住宅の維持費は前に比べてどうか。これも引っ越す前に考えておくべきことだ。1住宅ローン、家賃のほか、光熱費、上下水道料、共益費、サービス料などは、現在より安くなるか高くなるか。2将来、家を修理したり改造したりする費用はどうか。プレハブ住宅などの種類によっては修理・改造が不可能であったり、建物の寿命が短く、非常に高くつくものがある。3固定資産税、都市計画税はいくらになるか。これらは地域によって異なり毎年上がる。また、住宅に関わる義務的な保険料はどうか。『引っ越しにかかる費用もばかにならない』引っ越しには大変な費用がかかることを考慮して予算をたてなければならない。1新しい家のカーペッ卜や壁紙やカーテンにどれだけ費用がかかるか。2電話や調理器具、暖房器具や電気製品をつけたり、取りはずしたりする計画があるとしたら、どれぐらいかかるか。3買い替え、住み替えにともなう不動産屋など専門家たちに支払う報酬は用意してあるか。引っ越しに際して考えるべきことは、ほかにもまだあるかもしれない。要はテレビやステレオを買い替えるのと違って、住まいは生活の基地であるから、住み替えをするということは、生活の基盤をすっかり取り替えるということなのだ。こうしたことに気がつかず、引っ越しをしてから後悔する人が日本には非常に多い。老人の場合はしばしば悲劇につながる。高齢化社会に向かう日本では、特に注意しなければならないことだ。イギリスには各市町村や区に、行政機関や民間による「住宅援助センター」がある。「引っ越し注意」のパッフレッ卜を読んでもまだわからないことがあるときは、このセンターに相談に行きなさいと書いてある。非常に親切である。日本には、引っ越しにかぎらず個々の住宅問題に親身になって相談にのってくれる機関は、今のところない。駅前などに紙をべたべた貼っている仲介業者は、買い替え、住み替えで食っている商売だから、「引っ越しは十分慎重に」などと言うわけがない。仲介業にかぎらず、テレビのコマーシャルも、折りこみチラシ、新聞広告も、引っ越しの宣伝であふれている。引っ越しに際しては、自分で考えるほかないのだ。もう一度言おう。引っ越しは十分検討してから。思いつきの引っ越しはしないように。特に年をとってからの引っ越し(新築、建て替えも含む)は、ここに挙げたような点を十二分に考えてから。

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