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建造材だけでも国産材に

2018年3月4日「日曜日」更新の日記

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 安全な家を造ろうとすると、細部にわたって細かい注意が必要で、それはそれは膨大な労力と費用がかかります。そこまでは無理と思う方は、せめて建造材だけでも国産材にしてはいかがでしょう。  たとえば、東京にある青ヒバの会は、青森ヒバの産地直送を試みています。相談に応じるだけでなく、土台だけ、木材のみ、施工を含めてなど、希望に沿った見積もりも出してくれます。林野庁東京営林局運営のウッディランド東京にモデルルームがあります。  なお、ここには、国産材を使った木造住宅のモデルルームが十数軒あります。一度足を運んでいろいろな工務店と話してみると、問題点や希望がはっきりしてくるでしょう。また、山形県の金山町森林組合と東京の設計グループが提携した家づくりネットワークも木の種類が多く、勉強しながら家造りができます。  秋田杉の産直を試みているのは、モクネット21ニツ井。丹呉明恭建築設計事務所が設計を受けています。丈夫で長持ちする木造住宅を可能なかぎり安く提供することを目標に、秋田杉だけにこだわらず、土台には青森ヒバを用いるなど、国産材の特徴をつかんだ設計をしています。  気になる価格ですが、これらのネットワークでは、「大きさやグレードによるけれど、大手プレハブメーカーの建築費とほぼ同じ。坪単価60~70万円くらいで建築可能です」ということです。  国産材の産直による木造住宅建設の動きも起きています。工務店や設計事務所、産地の森林組合に相談してみるといいでしょう。  ただし、省エネ住宅は空気を外に逃がさないので、安全性に非常に気を配っていないと、大変なことになります。家の中を空気は何回も循環します。 もし、揮発性のある毒性物質が畳や壁・床剤などに使われていれば、濃度はどんどん高くなっていきます。  床下の空気を室内に取り入れるタイプの家では、シロアリ駆除剤が室内に入ってきます。シロアリ対策に薬剤を使っている省エネ住宅では、たいていの人が、頭痛、せき、腹痛からはじまって、病気になってしまいます。最良のはずの家が、最悪になってしまうのです。細心の注意をはらって新築する場合を除いては、ソーラー〇〇というような省エネ住宅は敬遠するほうが賢明です。

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