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壁には国産の杉やヒバの板

2018年3月3日「土曜日」更新の日記

2018-03-03の日記のIMAGE
 壁には壁紙を張るものだと思いこんでいませんか?  建て売り住宅やプレハブ住宅などでは、ほとんどが白い壁紙を張り、少しでも広く見せようとしています。しかし、壁紙や、壁紙の下の合板や接着剤などは、有害なホルムアルデヒドや、発ガン性が明らかになってきた難燃剤のTCEPなどを室内に発散させています。  本当は、昔ながらの土壁がいいのです。とはいえ、建築期間が長くなる、費用がかさむ、職人不足やメンテナンスなどの点から、一般的にはむずかし いので、国産の杉やヒバの板を張ってください。ヒバには、ダニやカピの繁殖を防ぐ効果があります。  ただし、ベイヒバは青森ヒバに比べると抗菌・防虫効果が幾分おちます。また、床、壁、天井を全部木にするとうっとうしくなるかもしれませんので、塗り壁の一つのしっくい壁を組み合わせるといいようです。その際、塗り壁には防腐剤が入ったものがありますので、注意が必要です。  安全な家を造ろうとすると、細部にわたって細かい注意が必要で、それはそれは膨大な労力と費用がかかります。そこまでは無理と思う方は、せめて建造材だけでも国産材にしてはいかがでしょう。  たとえば、東京にある青ヒバの会は、青森ヒバの産地直送を試みていま す。相談に応じるだけでなく、土台だけ、木材のみ、施工を含めてなど、希望に沿った見積もりも出してくれます。林野庁東京営林局運営のウッディランド東京にモデルルームがあります。  なお、ここには、国産材を使った木造住宅のモデルルームが十数軒あります。一度足を運んでいろいろな工務店と話してみると、問題点や希望がはっきりしてくるでしょう。また、山形県の金山町森林組合と東京の設計グループが提携した家づくりネットワークも木の種類が多く、勉強しながら家造りができます。

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