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欄間、ふすま、障子の活用

2018年3月2日「金曜日」更新の日記

2018-03-02の日記のIMAGE
 昔の家には、ふすまの上に欄間がありました。欄間は家の中の窓です。いまの家は、ドアの上が壁になっています。ここを開閉できる小窓にしておく と、ドアを閉めていても上部で換気でき、プライバシーを保ちながら風の通り道を確保できます。  ひとりの人間が一時間に必要とする新鮮な空気は30㎡、約6畳程度の容積です。冷暖房時には部屋の換気をつい怠りがち。人の呼吸によりニ酸化炭素 濃度が上昇して、知らないうちにミクロ的酸欠状態になり、循環器系機能や甲状腺機能の障害を起こしやすくなるといわれています。また、空気中に浮遊しているほこりも部屋に閉じ込めるので、ぜんそくやアトピーにもなりやすいのです。  自然の風力を活用した自然換気システムのモデルハウスが埼玉県所沢市にあります。ここで使っている省音技研製の「防音らんま」のデータによると、雨の日室内に洗濯物を干しても、室内が湿っぽくならない、カビの発生がない、生活臭が残らない、除湿機や加湿機の必要性がない、ということです。自然換気の重要性がよくわかりますね。  そして、カーテンのかわりに、窓に障子やふすまを使ってみましょう。障子やふすまには、湿気を調整する働きがあります。  障子を通した太陽光線は柔らかく、眩しくないし、外部の視線を完全にさえぎります。とくに雪見障子は上下分けて使えるので、欲しくない視線をカットしながら光を取り込むという、カーテンにはない機能があります。ふすまには、断熱・遮光・遮音効果があります。寝室の窓にはふすまタイプを、リビングには障子を使うと、ダニ対策、湿気調整など優れた点が多いでしょう。

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