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モジュール(基準寸法)をどうしますか

2018年2月27日「火曜日」更新の日記

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 家をつくる際の基本寸法として、従来の尺貫法に基づく、一間(910ミリ)を基準とする単位と、輸入住宅の普及で一般化してきたメートルを基準とするメーターモジュールがあります。  メーターモジュールでは、廊下の幅などが1メートルと、従来の910ミリに比べ、9センチ広くなるので、高齢者や車椅子の通行がとても楽になるというメリットはありますが、やはり、ここにもメリットがあればデメリットもあるわけです。  つまり、同じ間取りで単にモジュールだけを変えれば、当たり前のことながら、メーターモジュールにした方が、家全体が大きくなってしまいます。敷地の広さや、予算に余裕があるならば、それでもいいのですが、そんな人はまれです。  それなら総床面積を変えずに、基準寸法をメーターモジュールにするとどうなるでしょう。そうすると今度は、廊下の割に部屋が狭い家になってしまいます。かといって、1階はメーターモジュールで、2階は尺貫法でつくるというわけにはいきません。やはり、ここでも自分が何を優先するのかをきちんと持たなければ、大事なことは決められないでしょう。  現代人は、格段に体格が良くなってきています。特に高齢者とか車椅子でなくても、普通の健常者にとっても、メーターモジュールの方が窮屈を感じないで生活できるのではないかと思います。  モジュールの問題は、これまでの傾向をみていると、初めはみなさんメーターのモジュールを希望されるのですが、結局は予算と敷地の関係であきらめ、従来の一間単位のモジュールにおさまるというパターンが多いようです。  しかし単に予算とか、敷地の問題ではなく、もう少し根拠を持って決めていただきたいと思います。そうしなければ、結局、あとで「やはりこうするべきだった」と思い悩むこと必至だからです。

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