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2階にリビングをつくってみたら

2018年2月24日「土曜日」更新の日記

2018-02-24の日記のIMAGE
 当社では、住宅の相談を受けた際に家の強度や暮らしやすさということを考えて、あるプランを提案させていただいております。それは「2階にリビングやキッチンをつくってはいかがですか」というものです。  これは、構造的な強度という観点からすると、とても都合がいい。もうおわかりでしょう。つまり、1階に広いリビングを配置して、2階に小さな間仕切りの多い部屋を配置すると、強度がどうしても弱くなるなら、逆に「1階に間仕切りの多い細かい間取りを考えて、その上に、広いリビングを置けばいいじゃないか」という発想です。これなら、強度的には全く問題ありません。  2階に広いリビング、それにキッチンやダイニングをつくって、生活の中心を2階に持っていこうという新しいライフスタイルの提案なのです。  しかも2階のリビングには、他にもメリットがあります。2階に比ベ1階はどうしても日当たりや風通しが悪くなりがちで、せっかくの広いリビングも昼間から照明を点けるような場合が少なくありません。特に住宅が密集する都会では、これは深刻な問題です。  それに対し、2階はおおむね日当たり良好で、風通しも良く、同じ階の南東側などは、ほとんどの家で1番いい部屋となっているようです。そして、現状では、だいたいそこが子ども部屋になっている場合が多いのです。  ただ、子ども部屋というのは、住宅の一生から見れば機能するのがほんの短期間で、しかもその期間を過ぎれば、子どもは出ていってしまいます。せっかくの一番環境のいい部屋も、その後はただの物置スペースになっていたりすることもよくある話です。  そうであれば、一番明るく気分のいい場所を家族で一生使えるリビングに充てるというのが、もっとも合理的なスペースの使い方ではないでしょうか。  住まい方は個人の問題ですから、すべての方に「2階に住んでみてはどうでしょう」と勧めているわけではありませんが、構造的な強度を確保でき、しかも広く明るいリビングが実現できる「2階で暮らす」という発想を、あなたも間取りを考えるときに頭の片隅に置いてみてはどうでしょうか。

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