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家にも押し寄せるIT革命

2018年2月18日「日曜日」更新の日記

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 今、首都圏は空前のマンションブームを迎えています。パプルがはじけてからの長引く不況で、土地の価格が下がったり、企業がリストラのために都心の一等地に保有する財産を手放したりで、都心に条件のいい住宅用地が多くなりました。  また、一度は郊外の一戸建てを夢見て、マイホームを手に入れ、そこで子育てを終えた熟年夫婦たちが、もう一度2人だけの便利な都心暮らしをマンションで始めようという傾向が強くなっています。そのことがマンションのグレードを高くし、戸建て感覚をマンションに持ち込むという流行を生み出しています。  いずれにせよ、現在のマンションはそれぞれが差別化をはかるため、デザインや間取りの自由度、セキュリティ関係の設備などを競って工夫する時代となっております。そうした設備競争で、最近目立つものに、「24時間インターネット接続」というのがあります。  これは、マンションが丸ごと光ファイバーやCATVのケーブルなどによって常時インターネットにつながっているので、居住者はいつでも好きなときに好きなだけインターネットを使えるというサービスです。永住感覚を売りにするマンションが、すでに21世紀の情報通信時代を見据えて、こうした設備を取り入れ始めているのです。  せっかく自分の家を持ったのに、3年や5年のうちに、時代についていけない古いものになってしまったら、それは寂しいことでしょう。家を建てるには、ある程度先を見て、このマンションのディベロッパー(開発者)のように、家のつくりに反映していく姿勢が必要です。  そういう意味では、これからはやはりIT時代、情報通信関係の設備をどうするかを考えて、家づくりすることが大事でしょう。もちろんパソコンは、1人1台が当たり前になります。またテレビは家庭の情報端末として、今とは確実に違った存在になるでしょう。 DVDやPDP(プラズマディスプレイパネル)も、そろそろ家庭に普及する兆しがあります。大きな壁掛けテレビでショッピングを楽しんだり、映画館のような臨場感で映画を観るという生活も、もうそんなに遠い未来のことではないでしょう。  オーディオービジュアルの分野だけではありません。家のセキュリティーや戸締まり、お風呂を沸かすことなどの遠隔操作も可能になり、そのうち医療サービスは、インターネットで行えるようになるかもしれません。 このような設備を家に取り入れていくためには、前もって家のインフラを考えておく必要があります。今はまだそれほど一般的ではありませんが、電機メーカーや電力会社などでは、家庭内のIT対応のインフラの開発を始めています。新しい分野ですから、必ず最新情報をチェックしておく必要があるでしょう。  いずれにせよ、人びとの家に対する感覚も日に日に多様になってきており、自由な発想で家を建てやすい時代になってきているのは確かなようです。

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