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結局は長いスパンで決める

2018年2月10日「土曜日」更新の日記

2018-02-10の日記のIMAGE
 これから家を建てるあなたに私が一番言いたいことは、まず、「家づくりは、あなたが主役だ」ということ。  決断すべき様々な要素がありますが、すべて自分で考え自分で決めなければいけません。 家はメーカーがつくるのでも、建築士がつくるのでもありません。あなた自身がつくらなければいけないのです。  そして次に、「決めるための判断基準は、あなたの夢にある」ということ。  世間体や常識、固定観念で家づくりを決めてはいけません。自分の、そして家族の夢や将来のために何が一番大事なのか。それをとことん追求して決めることが大切です。その結果、仮に世間の感覚からはずれた家だったとしても、そこにあなたのポリシーがあれば、後悔することはないと私は信じています。  最後に、家はとても長く付き合うことになる高価な買い物です。だから建てるときは、「長いスパンで考えて決める」という原則を持つのが必要です。自分や家族の将来設計をし、そのライフステージに合わせて変化に対応できる、すなわち長く使える家づくりを考えるべきではないでしょうか。  子どもができたら、子ども部屋をつくる。やがて子どもが独立したら、夫婦で使える広い部屋に改造する。親と同居ということになれば、玄関を増やして二世帯住宅にする… そんな家族構成の変化を想定して、家というものを考えることが必要なのです。  多くの人にとって、家づくりという事業は一生に一度しか経験できないものでしょう。 ということは、家づくりでは誰もが初心者なのです。ですから家の構造にしても、お金の問題にしても、各種手続きにしても、ついついわからないので、主導権を他の人に握られてしまいがちです。その結果、家に対して抱いていた願望を、できあがった家に合わせていかなければならなくなります。  しかし、それでは逆のはず。あくまでもあなたの願望に合わせて家をつくり上げていく、という点にこだわってみてください。必ずや、住んでから大きな充足感を得られるはずです。

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