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IT革命で書斎復活か

2018年2月9日「金曜日」更新の日記

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 現代はまさにIT時代。ITとは、インフォメーション・テクノロジーのことで、日本語では情報技術と訳されています。いわゆるインターネットやパソコン、携帯電話に代表されるような、情報通信やネットワーク技術を意味します。  政府も、日本はIT先進国として世界をリードしていこうという気持ちだけはあるようですが、今の政府を冷静に見るにつけ、あまり期待が持てないと思うのは私だけではないでしょう。それはともかく、このITが生活に入り込むことで、私たちの日常生活がこれから大きく変わっていくことは明らかです。  ここ2、3年のパソコンとインターネットの家庭への普及率の伸びは、目を見張るものがあります。しかも男性も女性も、主婦も子どもも、高齢者も若者もインターネットを使う時代になってきました。家庭でも遠からぬうちに、必ず1人1台のパソコン時代がくるでしょう。メールをひんぱんにやりとりし、音楽をダウンロードし、買い物をインターネットで済ませ、夕食のレシピまでインターネットから入手する生活が珍しいことではなくなるでしょう。  仕事のやり方も、今よりも在宅勤務が増えるでしょう。いわゆるSOHOという、自宅を職場として働くスタイルも、より身近になるはずです。年賀状をパソコンでっくり、写真もデジタルカメラで撮って、パソコンをアルバム代わりにするなどITは家庭にどんどん入ってきています。子どもの学習にも、パソコンは不可欠な道具になってくるのではないでしょうか。  そうなってくると当たり前のことですが、家の中に確実にパソコンの置き場所が必要になってきます。ひょっとしたら、各家庭に一部屋、パソコンルームが必要になるかも知れません。あるいは子ども部屋やキッチン、リビングなどにパソコンコーナーが出現することも考えられるはず。いずれにせよ、このようにITにより多くの人のライフスタイルが変化することで、家のつくりもそれに対応せざるを得なくなっています。  男性が家を新築する際に、一番欲しい部屋は「書斎」なのだそうです。でも実際に書斎をつくって住んでみると、あれだけ書斎を欲しがっていたのに、結局書斎で何もする事がなく、最後はただのガラクタ置き場になってしまったとのこと。だから、夫の夢だった書斎はいざ住宅の設計プランが煮詰まってくると、真っ先に削られる運命にある部屋なのだそうです。  しかし、今述べてきたように、パソコンとインターネットが家庭内に入り込んできたことで、書斎がパソコンルームとして、そして、それが家族団らんの部屋として復活する可能性も出てきたというわけです。  これだけ情報通信が家庭に入ってくると、電気の配線やコンセントの配置の仕方、アンテナ線の引き方やテレビの置き方なども、これまでとは違った考え方が必要になってくるでしょう。しかも、IT=パソコンではありません。家のセキュリティをはじめ、外からの遠隔操作による家事など様々なことができるようになるかも知れないのです。  家をつくる人が一番気になるのは、「自分の家が古くなって、時代についていけなくなるかも知れないということだ」という話を聞いた経験があります。まして進歩と変化の早い21世紀です。これから家を建てるあなたは、時代のちょっと先を見据えて、遅れをとらない家づくりが必要です。

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