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子どもの教育にポリシーを持て

2018年2月8日「木曜日」更新の日記

2018-02-08の日記のIMAGE
 わが国の少年少女たちは、いま悩んでいます。彼らの凶悪犯罪や不登校児の増加が、その一つのシグナルだと思いますが、しかし、昔から「子は親の鏡」というではありませんか。最近の少年たちの状況は、すなわち最近の大人たちの状況そのもののように思えてなりません。  右肩上がりの経済成長の時代は終わり、これからは個人個人の成熟の時代になります。 しかし戦後の日本の成長を支えてきた過去の価値観を持つ人たちの多くは、これからどう生きていけばいいのか、その目標すら見つけられずにいます。  しかも長引く不況のもと、リストラの嵐が吹きまくり、年功序列・終身雇用といった日本型の雇用体制も崩壊。いま本当に危機なのは、実は子どもたちではなく、大人なのではないかと私は考えています。  こうした大人たちの不安、不満は、子どもたちに伝染します。毎日このような大人を見て育つ子どもたちは、大人たちが通ってきた道、すなわちいい学校に行き、いい会社に入るといったそんな道を歩んでも、この先決していいことは待ってはいないと考えるようになるのが自然ではないでしょうか。子どもの問題は、まず大人が夢を持ち、幸せに生きていれば、自然と解決に向かうことになるでしょう。  前置きが長くなりましたが、家を建てる際に、自分の人生のビジョンが明確に現れるのが子どもの部屋をどうするかということだと思います。自分の子どもをどう育てたいのか、どう教育すればいいのか、そのためにはどういう部屋を、どういうタイミングで与えればいいのか。そうした問題は、もちろん個人の問題ですから、ここでは「ああしろ」「こうしろ」と口を挟むつもりはありません。どんなに理想を追い求めても、実現できないことだってあるのです。  ただ、私は、結果的にどういう部屋を与えるにしても、そのことにきちんと親がポリシーを持たなければ、それは子どもにわかってしまうということを言いたいのです。果たしてあなたは、「私はこうこうこう考えたから、おまえにこういう部屋を与えているんだ」と、子どもにきちんと説明できるでしょうか。  どうも私がいままで見てきたお客様のなかにはそういう意識を全く持たないままに家を建て、特に教育上のポリシーもなく子ども部屋を与えている方が、残念ながらとても多いように思えてならないのです。

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