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大幅値引きしているから割安?

2018年2月3日「土曜日」更新の日記

2018-02-03の日記のIMAGE
 毎年、年初から3月にかけて、大幅値引きの物件が多数出回ります。売主が、決算期をひかえて資金繰りが厳しいなどの理由から、完成した在庫を赤字覚悟で損切りしているためです。深刻な不動産不況となった2009年春も、値引きだけでなく、エアコンや食器洗い乾燥機、モデルルームの家具などをサービスする割安物件が出回りました。  そうした動きに拍車をかけたのが、「アウトレットマンション」の登場です。マンション開発業者から完成在庫を安く買い取り、500万~1000万円もの大幅値引きで売り出すというのが主なしくみです。購入者にしてみれば、「高品質の物件を割安価格で買える」点が魅力ですが、現時点では玉石混交である点に十分な注意が必要です。高品質な物件が割安になることももちろんありますが、もともと理由があって売れ残ったものが売主を変えて出まわっていることもあるのです。  ハズレをつかんでしまったアウトレットマンション業者が、買ってから気がついて、さらに値下げをしてなんとか手放そうとしているケースもあるようです。ちゃんとした物件チェックもしないままに「よいものだろう」と信頼しきって、安さに惑わされて購入するのは、いまの時期は特にNGです。  そのマンションの設備や仕様、管理規約も理解し、なぜ売れ残ったのか納得いく理由があり、その理由が自分でかかえても大丈夫な範囲だと判断できてはじめて、購入の検討対象にするのが無難です。重要事項説明書にも、いろいろな条件がついていることがあるため、きちんと理解した上で決断することか重要です。  また、何より重視したいのは、価格だけに目を奪われず、自分や家族にとってよりよい条件の物件を選ぶことです。安さにひかれて、当初予定していたタイミングより前倒しで購入する場合は、資金計画をあらためて立てる姿勢も大切です。

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