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足固めという緑の下の力持ち

2017年9月30日「土曜日」更新の日記

2017-09-30の日記のIMAGE
むかし、家の床下には柱を起立させる力持ちがいました。足固めといいます。柱をその上に立てる土台とは違い、立った柱と柱の足元をつないでいます。かつて柱が石の上に建てられていた頃、コンクリート製の布基礎がない時代までは、まだ健在でした。 もともと土台がなかった頃から、石の上に置いた柱同士の足元が開くのを止める役目があったと思われます。また高床式の名残で、床下を浮かせて風通しを良くする工夫だったのかもしれません。足固めは長い間、縁の下にあって柱と床を支えていました。 土台の項でも述べましたが、基礎コンクリートの布と呼ばれる立上がりが発生して、床下の様子が変わりました。本来の足固めの位置に土台が来てしまったのです。足固めは場所を追われて消滅してしまいました。 足固めをなくしてしまったために、現在の家は土台の上に柱が差してあるだけの極めて接合部の脆弱な足元になっています。しかも、その柱の足元に地震の際には引抜きの力がかかるので、ホールダウン金物という大きな金物が必要となってきているのです。 ホールダウン金物は大工さんたちの間では大変不評です。なぜなら、この金物を使うと、柱の根元に何本ものボルトがねじ込まれて、木が裂けるほどに締め付けられるからです。実際、ボルトを締めているうちに、木が割れることも多いといいます。これでは地震がきたときに役立ちません。もっと木に優しい工夫はないのでしょうか。 そこで足固めの再登場です。柱の足元にあって土台と同じような横材が見えます。この材を下からの引抜き対策に利用しない手はありません。 写真のように足固めは、本来、柱の開き止めの役目をしていますが、柱を横通しで縫っている材ですから、この足固め部分を基礎から立ち上がったアンカーボルトで大地に結びつけてやれば、柱が浮きLがることを抑える効果があります。つまり、阪神・淡路大震災のような縦揺れによる引抜き力に対抗することができるわけです。 私たちが実践している足固めとは、このようにアンカーボルト一本で引抜きに抵抗できる、ホールダウン金物のような大きな金物が不要で、柱材には優しい縁の下の力持ちなのです。 貫という部材をご存知でしょうか。壁の中にあって、柱と柱の間を縫うように横に張り巡らされた部材です。言葉どおり柱を貫き通しています。 日本の建物は、貫で壁を構成していることが特徴です。住宅ばかりでなく、神社やお寺も貫が構造の一部となって、あの大きな建物を支えているのです。 このような貫材と柱材で建物の骨組を組んでも、大きな力が加わったときには変形して、歪みます。むしろ筋違のような斜め材で、骨組を三角形に組んだほうが、建物は変形しにくく歪みにくいことがわかっています。 ではなぜ、むかしの人たちはこの地震の多い国で、筋違のような斜め材を入れなかったのでしょうか。 考えられることのひとつには直材同士が交差直行する構成が、日本人の感性に美しく見えて、筋違のような斜め材の構成を潔しとしなかったのではないかという説。 またひとつには、変形しやすくても粘り強い貰のほうが、筋違のような剛性が出なくても最終的には壊れにくいことを知っていたという説です。 言い忘れましたが、筋違は変形に強く堅い壁をつくりますが、想定した以上の力が加わると、折れてしまうのです。 その点、貫は構造材としてしっかり組まれていれば、大きく変形しても崩れてしまうまでには至らないことが実験によってわかっています。 また、変形後に建て起こしをすれば、もとに戻る復元力のあることも重要な選択肢のひとつではないでしょうか。 このような粘り強い力を期待するには、貫の大きさは、三十ミリ以上の厚みと百ミリ以上の幅が必要です。柱の断面も百二十ミリ(四寸)以上必要です。貫も立派な構造材として扱う必要があるからです。 もうひとつ筋違のことに触れると、建物に強い力がかかった場合および筋違で力を負担した場合に、柱の根元が抜けないようにする必要があります。そのために考案されたのがホールダウン金物です。筋違の不備を補うかのような金物の使い方ではないでしょうか。 前項でもお話ししたように、この金物が多くの大工さんに嫌われています。金物を柱に止めつけるボルトが大きすぎて柱がひび割れてしまい、「木がかわいそうだ」と言うのです。木の習性をよく知る大工さんらしい言葉です。 私は金物を否定するわけではありませんが、貫で粘り強い壁が可能ならば、木をいじめることなく家をつくりたいと考えています。また再生可能なつくり方としての「木組の家」を目指す立場として、接合部を木と木で組み上げるほうが、金物で木に多くの穴をあけてしまうよりも循環可能な工夫だと信じています。

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