管理人はだれ！？

2017年9月26日「火曜日」更新の日記

『敷地を読む』地球上の大地は有限で、人はその一部を借りて家をつくっているのです。家を建てようとする敷地は、世界中どこを探しても同じものはありません。建物を建てる前に、敷地に立って土地の声に耳を傾け、敷地の持っている力を引き出すような家づくりを目指しましょう。そこで敷地の大きさや周辺の雰囲気を「体感」することが大切です。　以下に、敷地に立って留意することを整理しました。・用途地域という建築の法規をご存知でしょうか。指定された地域によって建物の建て方　を制限する法律です。建築物の高さの制限や防火の制限を知ることは、家づくりの第一　歩です。各自治体の建築指導課か設計者にたずねましょう。・境界線を確認すること。建築の限界を知り、隣地とのトラブルを避けるためにもしっかり　確認しましょう。民法では、建物は隣家と最低限五十センチメートル離さなければなりません。・土地の形状です。平坦な土地か、斜面地かどうか、段差はないのか、出入口となる道路　の取付きはどうか、計画する建物にとって架構と問取りの決め手になることです。・方位も確認しましょう。東西南北の方角は、家相にこる人は特に気になるところでしょう。　ただし、家相もむかしの科学でしたが、現実的ではないことも多いのでよく考えて採用してください。むしろ風の抜ける方角を把握することが大切です。・太陽の当たり方です。敷地には十分に日は射すのか、日射しをさえぎるものがないか、敷地内に緑はあるのか、むかしから言われていることですが、南の光をしっかりつかまえ、西日はできるだけカットした方が省エネルギーとなります。・風の吹く方向も大切です。風はどちらか　ら強く吹くのか、下から吹き上げられる　ことはないか、高台などでは特に注意し　ましょう。そよ風は、湿度の高い日本の　気候にはなくてはならない風です。・周囲の環境も把握しましょう。周りに家は立っているのか、隣に家があればどれくらい離れているのか、周囲の眺めは、等々。眺　望が住んでる人の気持を豊かにします。・また、電気や水道、下水道の有無や位置も大切な確認事項です。水道メーターや電信柱　の位置、マンホールの場所なども確認しましょう。・帰りがけには、近くに商店街や公共施設はあるのか、等も知っておくとよいでしょう。・最後に、計画している家が建ったときのことを想定して、周囲との環境を考えましょう。隣家の窓と鉢合せしないか、隣の敷地にわが家の影はどのように落ちるのか、作法としての家づくりを考慮して、隣近所のお付合いも快適にしたいですね。

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