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長く住める間取りと骨組

2017年9月24日「日曜日」更新の日記

2017-09-24の日記のIMAGE
間取りというと、早速方眼紙を取り出して希望の部屋の大きさを書きこもうとするのが普通ですが、ちょっと待ってください。建物を建てるには、まず敷地が必要です。その敷地は、世界中でそこにしかない、唯一無二の、あなただけの場所です。よく見渡してみてください。周りの様子が気になりませんか。隣に家が建っているか、道路がどちらにあるのか、もしくは、豊かな自然に囲まれているとすれば見晴らしはどの方向がいいのか、どれも家の間取りを決めるためには大事なことばかりです。敷地を読むことは後で述べることにしましょう。ここでは住みよい間取りと同時に丈夫な骨組をつくる工夫をお話しします。いくら住みよい部屋がほしいからといっても、家族の個室を用意するために壁だらけの家にしては使いにくい家になります。まずは開放的な間取りをつくることです。ワンルームのように、ひとまとまりの空間をライフステージにあわせて仕切ることができれば、人生の節目における空間の変化にも対応でき、長く暮らせる家となります。むかしの古民家は、骨太の丈夫な構造でありながら壁が少なく、間仕切りはほとんど建具というつくり方でした。大家族で暮らしたという飛騨白川郷の合掌民家は、まさにその代表格といえます。私たちの先人たちは、この建具による間仕切りを動く壁として扱うことで、その時と場合に応じて壁に見立てたり、出入りの開口としたりすることで、部屋の用途を限定することなく幾世代にもわたって自在に暮らしてきました。間仕切りの多い空間に、季節による「しつらえ」を施すことによって、豊かに暮らすことができたのでしょう。古民家の骨組は、太くする以外にも長寿命の知恵がありました。民家は太い梁や柱に支えられて長い時間を生きていますが、建物全体すべての部材が建設当時のものとは限りません。古い家ほど増改築を繰り返しています。建物には必ず傷みやすいところがあります。よく見ると、建物の内部の骨太の材料に比べて、外周部の縁側や庇下の流しなどはそれほど太い材料は使われず、何度かつくり替えられた跡が見えます。北側のじめじめした所や水を使う風呂回りなどです。内部の居室をつくっている骨組を上屋といいます。家の主となる「架構体」で、長い間変化することが少ないところです。付随する下屋の部分は、傷んだところからつくり替え、更新を繰り返すどころで、ここでは「造作体」と呼んでいます。古民家には、将来とも用途の変わらない居室を丈夫につくり、水回りの湿気から家を守るために、下屋をつくり替えるという上屋と下屋のルールがあったのです。現在の建物は、浴室も流し台も格段の進歩で水を漏らすことはないように見えますが、やはり腐るところは水気の多いところです。敷地に余裕があれば上屋と下屋は、ルールどおりにつくりたいところです。しかも、敷地には方位というものがあり、日当たりや風の向きなどその地域独特の特徴があります。日当たりは家の向きを決定付ける大切な要素です。通常は南に向けて大きな窓を開けます。家のためばかりではなく、人の健康のためにも太陽の光は大切です。特に太陽エネルギーの恩恵は大きく、冬などは暖房が必要なくなるほど日射しの差し込む家が省エネルギーに役立ちます。また、夏は日射しをカットして風通しを良くすれば、冷房が必要ない場合もあります。自然の風の力も大切です。エアコンをつければ大丈夫、夏でも冬でも快適だと思っている方は、この本の木組の家に住むには不似合いかもしれません。木の家は、本来自然の木の命や太陽や風の恵みを頂き、無理なぐ暮らす工夫にあふれています。エアコン頼みの方がこの本を手にしているとしたら、ここで少し日本の気候風土について学んでください。間取りの話を進めるために、民家の知恵と敷地の気候風土を知るところから始めましょう。知っておきたい民家の知恵と工夫私たちの先人たちは、この列島にふんだんに生息する樹木を自然の恵みとして木の家づくりをしてきました。長い経験を生かして切り出した木と木を組み合わせながら、地震や風にも強い丈夫な家をつくり出しました。それが古民家です。先人たちは、厳しい気候風土の中、エアコンもなく暑い夏を過ごし、冬の寒さや雪に耐え、雨の多い梅雨をしのぎ、台風や地震に耐えてきました。彼らは家をつくるとき、どんなことを考え、何を大切にしてきたのでしょうか。いまの私たちは、多くの便利な電化製品に囲まれています。利便性を追求するあまり、設備器具に頼る暮らしに慣れてしまい、エネルギーを大量に消費しています。本来ならば、幾世代にもわたって住み継ぐべき「家」さえも消費しているのが現状です。このまま消費生活を続けていては、いつまでも地球の住人でいられるはずがありません。これからの循環型社会に向けて私たちの家づくりはどうあるべきなのでしょうか。さいわい私たちの周りには、むかしから住み継がれている古い民家が残っています。この古民家には、私たちが忘れている長寿命の「つくる知恵」や「住む工夫」があるはずです。「つくる知恵」とは、まず自然界を循環する素材を使うことです。言い換えれば、大地に還る素材です。その最も代表的な例は、「木」と「土」でしょう。ともに近くで手に入る身近な素材です。「木」は植林をしながら使えば、循環する素材として永遠に尽きることのない資源といえます。「土」もまた地球上のすべての素材が大地に還り、土になるのですから、これも尽きることのない素材です。このような循環を考えれば、木の家は次の木が育つまで使える家としてつくる必要があります。そのためには丈夫で長持ちする骨組をつくり、雨風から木を守る工夫もしなければなりません。ですから、「つくる知恵」とは、長持ちする家の構造を考えることにほかなりません。「住む工夫」とは、丈夫につくられた家を、住まい手が暮らしやすく維持する方法を考えることです。人の一生は、生まれ、育ち、成人して、結婚し、子供をもうけて、年をとることの繰返しです。家は、家族の生活の器として、ひとりひとりの人生の変化を受け入れる力が必要です。また、寒さや暑さに対処したり、四季の変化を楽しんだり、人として快適に暮らす工夫が必要です。先人たちは、ちょっとした工夫で住まいの豊かさを演出し、家を長持ちさせる工夫として手入れをしてきました。木の家は、大切に手をかければかけるほど愛着の沸くものです。長く住み継ぐ秘訣は、案外そんなところにあるのではないでしょうか。

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