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木の変形と乾燥

2017年9月17日「日曜日」更新の日記

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木は生き物で、時間がたつにつれて割れるとか、反るとかいうことをよく聞きますが、どうしてそうなるのでしょう。その理由は、木を形づくる細胞や繊維のことからお話ししなければなりません。樹木が水を吸って生きていることはご存知のとおりですが、根から吸い上げられた水は幹を通って葉まで運ばれます。葉の中では、太陽の恵みを受けて光合成が行われ、糖類がつくられます。これらの糖類が再び幹に運ばれて木の生長を促します。ですから、樹木の中は常に水分で満たされています。この水分が乾燥のときに木に影響を与えます。 木は無数の繊維や細胞の集まりであって、樹脂によって束ねられた繊維の束が木の持っている力の源泉です。木が建物を支えるのも繊維の力のおかげなのですが、木は乾燥するにしたがい細胞が縮み、繊維が裂けて表面に亀裂が入るのです。 また、木は、生長の過程で風や雪などの圧力に耐えるように内部に力を蓄えているのですが、木が切られて製材されると、この木の内部の力が解き放たれて変形を引き起こすのです。 乾燥時の変形と生長時の力の均衡から解き放たれた内部の力、この二つが割れや反り、暴れの原因です。 ところで、木の乾燥が大切だというのは強度を得るためにも必要なことです。乾燥が進むと内部の繊維は密度が高まり、木の強度が増すからです。ところが乾燥するにしたがい細胞が縮み、繊維が裂けて表面から乾燥亀裂が入ります。この亀裂を木の強度が落ちたように勘違いする人が多いのですが、表面的な亀裂では強度に問題はありません。あまり過敏になっては無垢の木が使いづらくなります。 以上のように、木は伐採後と乾燥の過程で暴れるのですが、そのことを承知のうえで木を扱うことが大切です。 ここで木の乾燥の度合い含水率はどのくらいが最適なのでしょう。 JAS(日本農林規格協会)の区分によれば、十五パーセントとか二十パーセントの規格品もありますが、あまり乾燥しすぎていても大工さんが加工するときに刃物の切れがよくないこともあります。 現実的には天然乾燥で二十パーセントから二十五パーセントぐらいがよいのではないでしょうか。もちろん木にもよりますから、そこは大工さんの木を見立てる力がものをいいます。木を読むことも職人の仕事なのです。繰り返しますが、無垢の木は多少の割れや反りなどの暴れを許容して使ってほしいと思います。構造に影響のない範囲であれば、無垢の木は少々困った性質を超える、長所を備えた素材なのですから。 さらに製材では、木のくせを読んで、むだのないように木取ることが大事です。乾燥は、自然の風合いをそこなうことがない天然乾燥に学ぶべきことが多くあります。どちらも自然が相手ですから、経験と知恵が必要です。

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