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『今の住まいができるまで』

2017年9月7日「木曜日」更新の日記

2017-09-07の日記のIMAGE
最初に、読者のみなさんにお聞きしたいことがあります。みなさんが子供の頃に過ごした家は、今も健在ですか。みなさんが家族と団らんした部屋はどんな部屋でしたか。現在、日本の家の寿命は二十五年から三十年と言われていますから、いまなお、小さい頃の思い出がたくさん詰まった家で暮らしている方は幸せなのかもしれません。そういう方がごくわずかになってしまったというのが、ここ半世紀の日本の住宅の歴史です。思い出は買えませんし、心豊かに住むことの原点には、家族との思い出が重要だと思うのですが。家や部屋も、家族と過ごした思い出とともにあるはずです。だれに気がねすることもなく、体を伸ばして家族と向き合える部屋を団らんの部屋だとするならば、みなさんの記憶に残る団らんの部屋はどんな部屋でしたか。私たちが現在住んでいるような家、つまり居間や台所、食堂のある家のつくり方は、実は第二次大戦後に始まった住まいの間取りです。LDK方式とも言いますが、このつくリ方には、アメリカの住まいの影響が大きく反映しています。戦争に敗れた日本が、さまざまな分野でアメリカの文化を取り入れましたが、その時期に住宅の間取りも大きく変化しました。驚くべきことに、日本の住まいにつきものの玄関や縁側は、むだな空間として当時は批判されたのです。その背景には、戦後民主主義の推進時期に、家長制度をはじめ数々の日本古来の社会的な仕組が、全体主義的な傾向を生むと指摘され糾弾されたことによります。 家の構造も大きく変わりました。本来、日本の家は柱と梁から成り立つ「軸組」と呼ばれる骨組によって、地震や台風に粘り強く抵抗して倒れないという考え方が特徴でした。つまり、「柳に風」的な東洋的考え方で、建物が大きく変形しても倒壊に至るには大変時間がかかり、しかも変形後も元に戻ることのできる復元可能なつくり方でした。しかし明治以来、政府が欧米化を目指して召喚した外国人建築家からは、日本の家は変形しやすく弱い建物だから、家全体を「筋違」と呼ばれる斜材で固める硬い構造(斜材を入れたトラス構造)にして、地震や風に強く抵抗するような構造に改めるようにと、指導されていました。第二次大戦後、いよいよその考え方が法制化されたのが、現在の建築基準法の始まりです。昭和二十五年に制定された建築基準法は、旧来の日本の大工技術を既得権として保護しはするものの、あまり評価していなかったようだと聞いています。このあたりに、現在の日本の家づくりに内在する構法的な混乱の兆しが見られます。このことについては、この本全体を読み通していただければ、よく理解していただけると思います。もうひとつ大切な視点が変わりました。それは、何よりも家に対する住まい手の価値観が変わったのではないでしょうか。むかし、家は建てる人たちの家族にとって、何代にもわたる高価な財産でした。ていねいにつくられた丈夫な家は寿命も長く、地域社会にとっても財産でした。日本各地に残る歴史的な街並みや古民家が、いまもそのことを物語っています。しかし、戦後の荒廃した都市に建設された家々は、とりあえず住むために必要な最低限のつくり方をするので手一杯でした。質を上げることよりも量を供給しなければならない時代が長く続いたのです。それは戦後の日本にとって致し方のないことでした。家は消費するもの?現在、私たちを取り巻く社会は、大量消費型構造から脱皮しようともがいています。建築や都市計画の分野では、環境共生志向が強まり、古民家の再生や、エコロジー住宅の建設は、いまや時代の要請となりました。木造住宅建設の現場は、健康住宅指向を高めてはいるものの、脱消費型社会への明快な指針と手法を持つには至っていません。それがいまの状況ではないでしょうか。生産者の側が、住宅を消費財として供給してきた従来の考え方から脱皮できないできましたが、これは戦後の時代背景が大きな要因といえます。敗戦後の日本は、経済復興を目指し、工業化社会を指向しました。その結果、都市に人口が集中し、都市部を中心とした住宅供給を、大量かつ性急な課題としたのです。さらに、住宅建設や住宅にまつわる家電製品の生産が経済を動かす原動力として要請された面もあります。こうして戦後の家づくりにおいて質より量が先行する傾向が生まれたのです。さらに核家族化か、その傾向に拍車をかけたのではないでしょうか。経済優先のテーゼの中、戦前までは長寿命で世代を超えて継承される社会的な財産といえた木造住宅までもが、大量消費時代の消費財とされてしまったのは、まさに戦後高度成長期の不幸というほかありません。現在、驚くべきことに木造住宅の寿命は、二+五年から三十年といわれています。本来、人格形成の場である家族団らんの住宅が消費財とされることは、文化の向上を阻害しているといっても過言ではありません。経済と文化はいつの時代にも表裏一体の関係にありますが、かといって文化形成の場を、短命な消費型の箱としてよいのでしょうか。木造住宅もまた本来そうであったように、社会的財産としてつくられるべきではないでしょうか。

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