管理人はだれ！？

2017年7月25日「火曜日」更新の日記

ビジネス面での起業をはじめ、建築、金融、生保、旅行、レジャー、 さらに葬祭関連……、シニア市場の活況は目に見えている。 　この世代はだいたいバブル経済前に住宅を購入している人がほとんどで、そのローンも ある程度のメドは立っている。また、長寿化の影響により、昨今の親の資産の相続年代は 五十～六十代といわれ、この世代の金融資産（不動産除く、課税・非課税）は一説では一 〇兆円といわれている。経済指数から見れば、肥沃な市場である。 　しかし、注意すべきは、それがダイレクトに消費市場には結びつかない点だろう。考え てみれば当たり前の話で、彼らが持っている個人資産は、所得に裏づけされていないので ある。つまり、なけなしの金であるから、そうそう財布の紐は緩まない。 　預貯金にしてもそうだ。これを取り崩して何かに使うということはあり得ない。資金と して使うのは、そこそこの見返りがある場合に限られるだろう。したがって、政策的には 高金利体制を導入したほうが、消費の活性化につながるのである。

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