管理人はだれ！？

2017年7月12日「水曜日」更新の日記

政府だけが土地の買い手となってからも地価の低落は続いているので、政府が購入した面積ということで考えると、相当広い土地を取得しただろうと推測できる。売り手では家計、買い手では企業が、経済全体に大きな影響を与えていたことがよくわかる。そして、最近では政府だけが買い手になっているというわけである。先ほど政府債務が膨らんでいることに言及したが、政府がこれからも積極的に債務を増やし土地を買い続けることは難しくなっている。従って、地価は支えられず、今後もなかなか戻らないと考えている。土地神話の終了については、「土地の輸入が始まった」ことも大きな要因である。実際には、土地を輸入することなどできないわけだが、輸入したのと同じような現象が随所でみられる。海外から農産物や工業製品が大量にかつ安価に入るようになると、日本の土地を使って生産される品物に代わっていくことから、土地を輸入したのと同じ効果になる。そうなると、どうしても地価が上昇しにくくなる。ここでは詳しく触れないが、同じような現象は、一九世紀半ばに英国でみられた。

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