管理人はだれ！？

2017年7月11日「火曜日」更新の日記

ここでは、家計・企業・政府部門の土地の購入がどうなっているかを示したものだが、このことは、構造的に地価の動向に大きな影響を与えると考えている。上のグラフは、三部門の土地の購入と売却を金額ベースで表したもので、購入から売却を差し引いた純ベースでみると、過去四〇年近く家計部門は農地を中心に盛んに土地を売却してきたということができる。この家計部門と、ちょうど対照的な動きをみせているのは企業部門であるが、企業が土地を多額に購入しているときは、家計が売却しているときである。一九七三年にかけてと一九九〇年にかけての二つの山がある。企業が積極的な土地の買い手であるときには、地価も支えられていたが、一九九〇年代に入り、企業部門は一転して土地の売り手になった。これがこのところ続いている地価の低迷の大きな要因だと考えられる。残る政府部門は、この四〇年間一貫して土地の買い手であった。一九七五年あたりまでは、土地の購入額はそれほど大きくはなかった。企業がバブル崩壊後に買い手から売り手に転じてからは、政府が土地の買い手の役割を一手に引き受けている。

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