管理人はだれ！？

2017年4月23日「日曜日」更新の日記

●問題事例。 私は、二年前に家賃月六万円、敷金三ヵ月分で借家に入居しましたが、今回他へ引越すことになりました。敷金の返還を要求したところ、何の約定もないにもかかわらず、次の費用を敷金から控除するといわれました。控除はやむを得ないのでしょうか。 ①私の妻が不注意によって破損した窓ガラスの修理代。 ②私の子どもが不注意によって穴をあけた障子の修理代 ③タバコのやにで汚れた壁紙の張り替え費用。 ④結露によって発生したカビで汚れた壁紙（クロス）の張り替え費用 ＜結論＞ ①②は賃借人の負担なので敷金から控除されます。③④はいずれも原則として敷金から控除されないと考えられます。 ＜論点＞ ①敷金返還と原状回復 ②妻や子の不注意による毀損の場合 ③タバコのやにで汚れた場合 ④結露によって発生したカピで汚れた場合。 ＜解説＞ 賃貸人は賃借人に対し敷金返還義務を負いますが、敷金は、賃貸借契約終了後家屋明渡義務履行までに生じた賃貸人の賃借人に対する一切の債権を担保します。この一切の債権には、未払賃料債権だけでなく、賃貸人の賃借人に対する損害賠償債権などもすべて含まれます。したがって、それまでに生じたこれら一切の債権を控除し、なお残額があるときに賃貸人はこれを賃借人に返還することになります。

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